モロッコ絨毯紀行 第9章

(この記事は、GOSHIMAを創った男・今井正人が綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

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縞柄のGOSHIMA絨毯の販売は続く。

 

並行してイマシンの技術を上げていく

 

とにかく、世界で一番上質な絨毯をモロッコで作る。

 

そして新たなる問題

縞柄の次なるデザインに着手しなければ・・・

とにかくオリジナルブランドを立ち上げるという事はすべてを自分達で考えなきゃいけない。

いままで誰かがやってくれた事を自分達で考えなくちゃならない

あたりまえだけど。

 

デザインを現地のデザイナーにお願いしようにもイランやトルコなどの絨毯先進国と違ってここは後進国モロッコ。

絨毯のデザイナーなんていないだろうし。

 

それでも何とかしないと先に進まない。

 

今日まで僕を育ててくれたギャッベを超えてGOSHIMA絨毯を世界一のブランドに育てたいから。

 

いないなら作ればいい。

 

世界的なデザイナーなんて要らない(頼めないし)

 

でも僕の周りには絨毯のことは素人だけど「同じ目線で夢を共有」できセンスある人がいる。

 

ヒシャムも初めは絨毯のことなんて全く分からない素人だったけど今こうして一緒に絨毯プロジェクトをしている。

 

「同じ目線で夢を共有」さえできれば素人でもなんとかなる。

 

腹は決まったデザインは彼しかいない。

 

GOSHIMA絨毯ブランドとしての初めのデザインは彼に託そう。

 

三方舎の設立当時からのパートナーであり良き飲み仲間。

いつも彼のデザインにはハッとさせられ僕に驚きを与えてくれる。

タカハシトオル.jpg

デザイン事務所ツムジグラフィカ高橋トオル。

 

超身近だけど彼となら「同じ目線で夢を共有」できる。

周りにいる人を生かそう、それが三方よしの三方舎らしい よくわからないけどなんかいけそうな気がする。

 

依頼はとにかく今まで扱ってきた絨毯にはない「かっこ良さ、飽きの来ない不変性、高級感溢れる」デザインを。

 

そんな漠然とした依頼をする方もする方だし、受ける方も受ける方である。

 

彼ならきっと理解してかっこ良いものを作るだろうというと、とりあえずは一緒にモロッコへ。

 

IMAIのiPhone 376

 

帰国して一か月・・・

 

そりゃ難しいよね。

 

デザインなんてそんなすぐ出るものなんかではないよね。

 

「かっこ良さ、飽きの来ない不変性、高級感溢れる」デザイン いくら現地を見たからってそう簡単には出来ないし難しい。

 

それからもう数か月何度もなんども話し合う。

 

その間モロッコのヒシャムはイマシン村のレベルを上げるべくハンモさん、シーディーモハメドと取り組みながら、そしてイマシン村以外でももっと上質な絨毯を作ろうとモロッコ中の織り工房を見て回る日々が続く。

 

続く

最初から読む→第1章

 

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