– 花あそび – へようこそ【2】GOSHIMA絨毯展@AVANTI(前橋)

12月に前橋市内にて開催する絨毯展のお知らせです。

GOSHIMAデザイン室の小林です。
デザイン室での私の仕事は、絨毯のデザインやコンセプトワークの仕事が主なので、販売店舗の方との打合せやイベントの運営・販売などにはほぼほぼ参加しないのですが、今回はご縁あって企画・準備段階から担当させていただけることになりました。

今回前橋では初お披露目となる
小花がモチーフの絨毯「百花万華/ひゃっかばんか」を主とした展示会です。

(↓写真は8月にネパールの工房にて撮影したもの)

花には香りがある。
人にも、物にも、香りがある。

鼻で嗅ぐことができる香りもあれば、
心で感じる香りもある。

菊の花の香りは死を思い、
金木犀の香りは季節の変わり目を感じ、
バラの香りに幸福を知る。

洗い立ての衣類も、
汗ばんだシャツも、
外国から帰ってきたスーツケースも、
田舎の家も、

人それぞれに感じることは違えど、
誰の暮らしにも香りがあって、
全てはそこにある風景とともに記憶として残っていく。

百花万華は自然の命を感じる一枚の絨毯として、
また、末長く使ってもらえるように、
そこには、香り(=記憶)を繋げたい。
そう思ってデザインを何種類も作りました。

何気ない花をモチーフとした12種類の百花万華。
その中で一番最初にできたデザインは「ニロアカス/青の空」。
イメージした香りは、フランキンセンス。

美しい絨毯には、美しい香りを。
そして、豊かな記憶を。

《深い青の世界にダイナミックに咲く花たち。
一つの房に実る果実のような、
また、夜空に浮かぶ花火のような花を表現しています。
“美しさ”には、強さや優しさも秘めていて、
見る方向を変えると今まで気がつかなかった光に出会えます。
誰の人生も、またその周りの人々も、
美しく豊かであるよう願いが込められています。》

ちなみにそんな「ニロアカス」は、
ただいま店内に展示中です。
花のモチーフの部分はシルクで織られているので、
近づいて見るとよりその輝きを感じることができます。

(他、11デザインについてはGOSHIMA絨毯公式HPにて。)

そして・・・
AVANTIさんの打合せの際にとても良い香りの紅茶をいただきました。
出してくれたのは1階でカフェを営む春美さん。

カップに注がれた温かい茶色の飲み物につけられた名前は、
「ジュテーム」。
甘くて強い香りの紅茶。
カップに近づいて深呼吸して嗅いだ香りからは、
とても素敵な女性が思い浮かびました。

AVANTIさんの空間では、
こうありたい、こんな風に生きたい、と思わせてくれることに出会えます。
それはきっと全てのことに思いがあるから。

絨毯展会期中1階のカフェがオープンですよ。
☆12月21日〜24日迄 1F於
☆フランス THE O DOR紅茶・ 焼き菓子とパフェ
☆お菓子販売致します
☆11時〜18時

 

開催まであと22日。
お楽しみに。

(つづく)

===========================================
GOSHIMA絨毯・百花万華展
– 花あそび –  
=============================================
会期:2018.12/21(fri)-25(tue)  [会期中無休]
時間:11:00~18:00
会場/お問合せ:AVANTI(アバンティ)
〒371-0022 群馬県前橋市千代田町 3-6-15
Tel: 027-231-5423
http://avanti-web.jp

GOSHIMA絨毯新シリーズ「百花万華」の前橋初お披露目
に合わせて、花や植物にまつわるアイテムを揃えたイベン
ト期間限定のミニショップも開店します。

=============================================
<AVANTIにて、12/20まで、お得な事前予約受付中!!>
詳しくは店頭にて。
==========================================================================================

モロッコ絨毯紀行 第10章

(この記事は、GOSHIMAを創った男・今井正人が綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

*

出来ました!デザイン出来ました!

 

一緒に渡航しそのあとも何度も何度も打ち合わせをして「かっこ良さ、飽きの来ない不変性、高級感溢れる」デザインを委ねていた高橋トオルくんからやっと出来たと連絡が入る。

 

全ての仕事をすっ飛ばし彼の事務所に走る。

事務所のテーブルに所狭と並べられたデザインペーパー。

 

期待半分、不安半分。

 

気持ちとは裏腹に薄目で恐る恐るそこに近づきぱっと目を見開く。

 

見た瞬間「やったな」

 

「かっこ良さ、飽きの来ない不変性、高級感溢れる」

 

 

予想以上。

 

さすがやる時はやる男。

 

モロッコのイスラム建築にあるタイル画のシンプルかつ規則正しい配列。

人類が発祥と共に長い長い歴史の中で使われ続けている独特の文様。

その多くはシルクロードを渡り又は島々を渡り日本に伝わりました。

 

これだけデザインの流行り廃りの激しい今日においても使われ続けている文様=「飽きの来ない不変」

華美な部分を引き算で限りなくシンプルにデザイン化=「かっこ良さ」

 

「高級感溢れる」

問題はここ。

 

イマシン村のクオリティは高級感というより素朴感。

 

高級感を出そうとするとあの素朴さがなくなってしまう。

 

でも、このデザインは素朴感ではぜったいに表現できない

 

そんなさなかヒシャムから連絡が入る。

 

(続く)

最初から読む→第1章

オーダーメイドで作る一枚 “GOSHIMA絨毯”

2年半ぶりに誕生したGOSHIMA絨毯新シリーズ「百花万華 -hyakkabanka-」のお披露目展示会が、本拠地・新潟にある三方舎書斎galleryにて始まりました。

上質のウールのフィールドの上で、シルクの小花柄がキラキラと輝いています。

来場された方々からは、
「わぁ〜!素敵〜!」
「今までにない絨毯ですね。」
「手織りの良さがよくわかります。」
「飽きがこないデザインですね。」
などなど、とてもご好評をいただいています。

「とっても素敵だからすぐに欲しい!」
そんな思いを抱いていただけるのはとても嬉しいことなのですが、
GOSHIMA絨毯はご注文をいただいてから織り始めます。
納期はおおよそ4ヶ月程度。

この「4ヶ月待つ」ということには大きな意味があります。

今回の展示会で何よりお伝えしたかったのが、「オーダーメイドで作る、ということを、GOSHIMA絨毯を作ってきた私たち三方舎がどう考えているのか」について。会場にもテキストを展示していますが、とても大事なことなので、ここにも記しておきたいと思います。

 


三方舎が考えるGOSHIMA絨毯のオーダーメイドについて

GOSHIMA絨毯はオーダーメイドの絨毯です。
お客様の「作る」という意思があってものづくりが始まります。

多くの人が想像する絨毯は、ペルシャなどで作られたたくさんの絨毯。それが日本へ輸入され、お店に所狭しと並べられている、その中から素敵だなぁと思うものを選んで購入する。絨毯を手に入れる方法はそれが普通です。もしくは、旅行へ行って現地で買ってきた、ということもあるかもしれません。絨毯は国や地域によって、実に様々な文様や色、織りの技術や毛質など、奥深い魅力的な素晴らしいものが数多くあるので、その多くの中から選ぶということも楽しみの一つであると思いますし、私たちも、自らの琴線に触れる様々な絨毯を買い付けてきては販売をしてきたこともありました。

しかし、三方舎がオリジナルのブランドとして立ち上げたGOSHIMA絨毯では、オーダーメイドという方法で絨毯を多くの人の元へ届けることを選びました。もちろん手織りの絨毯なので、オーダーが入ると仕事が来たと喜ぶ職人が多くいます。GOSHIMA絨毯を織る選ばれた職人として、良きものを作ろうという気概を持って、様々な技術を持った人間が一枚の絨毯に向かってその技術を生かしていきます。

今の日本では使い捨てのものがたくさん増えて、その中で絨毯も例外ではありません。安く買って、古びたら捨てて買い換えればいい。と思うことも少なくないと思います。そんなものばかりではつまらない。世界に、よき技術を持った人たちがいて、欲しいものを手で作ってくれる人がいる。人生で一度はそんなものを手にしてみてもいいのではないかな、と思うのです。

オーダーメイドで作ることができる絨毯は、日本国内では数少ない商品です。

オーダーメイドで作る絨毯の面白いところは、オーダーをした使い手とオーダーを受けた作り手の時間の共有から一枚の歴史が始まることです。制作期間は約4ヶ月。待つ人、作る人、それぞれの人生の中に、それぞれの4ヶ月が含まれていきます。

想像をしてみましょう。

GOSHIMA絨毯のオーダーを受けて作ってくれるのは、モロッコやネパールの人々です。モロッコでは9時間、ネパールでは3時間の時差があります。

私たちが「おはよう」と言って起きてくる時間に
モロッコの人たちは「今日も頑張ったわ」と1日の疲れを癒しています。
私たちが「お疲れ様」と言って帰宅する頃、
モロッコの人たちは「よし、今日も一日頑張るよ」と言って織り機の前に向かいます。

私たちが「お昼にしましょうか」と言っている頃、
ネパールの人たちは空の下で糸を染めたり洗った絨毯を乾かしたりしています。
私たちの国に陽が沈む頃、
ネパールの人々は、まだまだ織り機に向かって無心に織り続けています。

4ヶ月という月日は、ちょうど一つの季節が次の季節へ変わる頃。

秋の頃のオーダーは幾色にも染まる大地の景色の中で冬の終わりに完成し、
冬の頃のオーダーはたくましく寒さを越えて春の終わりに完成し、
春の頃のオーダーは生命力溢れる風に吹かれ夏の終わりに完成し、
夏の頃のオーダーは太陽の強い陽の力を含んで秋の終わりに完成します。
ともにそれぞれの国でそれぞれの季節を巡り、二つ先の季節に日本へ運ばれて来ます。

毎年変わらず咲く春の桜を見て思うことがあるように、オーダーをした季節、届いた日、作り手とともにあった4ヶ月は毎年何か大切なことを思い出すきっかけとなることでしょう。

GOSHIMA絨毯を通して、この長いようで短い、短いようで長い4ヶ月を、遠い国の作り手と共有していきます。

この4ヶ月の経験は、物に対する深い愛着へと繋がっていきます。
だれが作ったかわかるものは、そう簡単に捨てたりはしませんし、長年培われた手仕事の技術による丈夫な造りは、そう簡単に壊れたりしません。そして、手で作ったものは手で直せます。

三方舎は「作り手に光をあてる」という理念を大切にしています。
それは人間というものが大好きだからです。
モロッコやネパールにいる大好きな人たちとともに良き絨毯を作り、
愛すべき日本の人たちに喜んでもらいたい。

オーダーをいただき制作をしている4ヶ月間、日本で待っていてくれる方々へ、現地から工房の写真や情報などをお伝えするお便りをお送りしています。大好きな作り手と大切なお客様を縁で結び合せ、GOSHIMA絨毯が何ものにも代え難い一枚となるように繋いでいきます。

日本人のための、日本の暮らしや風土にあった、手織りのオーダーメイド絨毯。
GOSHIMA絨毯はモノの価値を超えて深い体験をお届けします。

 


 

会場では、ものづくりをどのように育んできているか、新シリーズ完成までのサンプルや動画・写真も展示しております。是非、ご覧ください。お待ちしております。

◆GOSHIMA絨毯新作「百花万華」 発表展◆
– 万華鏡にひらく百の花 –
◯日時  開催中〜10月21日(日)まで  11:00~20:00
◯会場  三方舎書斎galleryにて
新潟市秋葉区新津本町3-3-12
◯TEL  0250-25-3939
◯HP    http://www.sps-i.jp

百花万華について
https://goshima-carpets.com/product/hyakkabanka/
百花万華インスタグラム
https://www.instagram.com/goshima.hyakkabanka/

 

 

 

 

 

モロッコ絨毯紀行 第8章

(この記事は、GOSHIMAを創った男・今井正人が綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

*

数か月後、注文した縞柄のGOSHIMA絨毯を確認にモロッコ マラケシュへ

 

マラケシュの朝ホテルのロビーにてモロッコのジムトンプソン又は博士ことウェルフェードさんに会う。

 

まだ記していなかったが前回来た時に一緒にイマシン村に行っている。

 

初老のダンディな方。

今回もストールに首からLeicaをぶら下げている。

 

マラケシュまで届けてくれた縞柄のGOSHIMA絨毯の出来栄えを聞いたり、どうしたらもっとクオリティが上がるかお互いの経験値の中でかなり専門的でマニアックな議論になったのは当然のこと。

まだまだ改善の余地があり過ぎるほどある予感。

 

とりあえず縞柄のGOSHIMA絨毯を確認しよう。

うんうん。

求めるクオリティには届いていないけど一生懸命に作ったのは伝わる。

 

ファーストGOSHIMAの誕生。

これを日本に持ち帰り販売しながら、ヒシャムには並行してイマシン村でのクオリティを更にあげて行こうと話す。

 

 

アールラトラスキリムの販売先を中心に日本で販売。

 

価格が手頃なのと今井さんの応援を込めて一枚購入します、と。

 

うれしいけど、そうじゃない。そうじゃない。

 

もっともっと上を目指さないと。

 

続く

 

最初から読む→第1章

 

GOSHIMA carpts web site
(click!!↓)

 

 

GOSHIMA絨毯デザインのはなし [ 01 ]

「これは飾るものですか?それとも使うものですか?」

会場に来られた方々からはこんな声をよくお聞きします。

GOSHIMA絨毯の新シリーズ「百花万華 -ひゃっかばんか- 」のお披露目展示会が、福島・猪苗代のRootsShopにて始まっています。

ここにあるのは、間違いなく生活道具としての「絨毯」です。

目に美しく、他にはない使い心地。

末長く使うためのデザインと機能性のバランス。

GOSHIMA絨毯が基本とする、作り手に光をあて、五大の恵み(地・水・火・風・空)を素材にしたつくりであること。

作り手はネパール。デザインや品質基準は日本。

ネパールという国に出会って、またひとつ新しい世界観が構築されつつあります。

会場の空気を包むのは、目には見えない日本とネパールの融合のかたち。

会場内では、コンセプトをこんな風に伝えています。

『森羅万象・万華鏡のような世界へ』

綺麗な絨毯を作りたいと思いました。

愛らしくて、優しくて、ずっとそばにいたくなるような、

そんな絨毯を作りたいと思いました。

そしてこの時代に、自然の強さと美しさ、愛しい存在を大切にすることについてもう一度見つめ直す心を大切にしたいと思いました。山を歩き、いくつもの植物のかたちを覚え、道端で見つけた一輪の花たちを描き写し、それらを合わせていくと、輝く万華鏡のような世界ができました。百花万華の花のかたち一つ一つは、何気ないところに咲いていた花のかたちです。フィールドの色は、心の風景です。色とかたちで作られた森羅万象の世界。

遠い私たちの祖先から受け継いできた伍大の恵が一枚ずつに凝縮されています。茶室にいける一輪の花のように、小さな生命力を感じる一枚として喜んで迎えいれていただけるといいなと思います。

 

◾️GOSHIMA絨毯新作「百花万華」 発表展
– 万華鏡にひらく百の花 –
◯日時  9月15日(土) – 9月30日(日) 10:00~17:00
◯会場 Roots Shop内 特設会場にて
福島県耶麻郡猪苗代町字清水前2748-1 Roots猪苗代2F
◯TEL 0120-91-3969
◯HP  https://roots.jp

◾️GOSHIMA絨毯公式webサイト「百花万華ページ」
https://goshima-carpets.com/product/hyakkabanka/


(この記事は、GOSHIMAデザイン室・小林あかねが綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

 

モロッコ絨毯紀行 第7章

(この記事は、GOSHIMAを創った男・今井正人が綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

*

「ピンポーン」

 

12月。DHLの配達員 すぐそれだと分かった。

待ちにまったあの試作品 2か月遅れたがやっと手元に届いた。

 

とどいた梱包は長旅で所々破けている。

予想するに、クオリティは高い期待はできないけどそこそこ売れるレベルかなぁ

それとも、いきなり修正なんていらないくらいの高いクオリティだったりして・・・

でも、うまく行き過ぎたらプロジェクト感無いよね(笑)

でも、期待しちゃう。

 

いざ「開封」

 

・・・・・・・・・・・・・・やばい・・・・・・・・・・やばい・・・

絨毯の裏面が見えた瞬間すべてを悟るくらいのやばさ・・・

とても絨毯と言える代物ではないのは明らか。

 

タオルケットのレベル

一生懸命織ってくれた織子さんには申し訳ないけど 想像の10%以下のレベル

でも、これが現在のレベル。

今後相当な覚悟をもって臨もう。

 

そこから年を越えて「何度も何度も何度も 試作 試作 試作」の繰り返し

半年過ぎてなんとかなるレベル。(その間もモロッコに出向いては打ち合わせを重ねる)

あまり複雑なデザインではなく織子さんが織りやすく且つ自分の感覚感性を取り入れられるように縞文様。

色は五大サンスクリットで表わせる色。

なので「五」と「縞」で ”伍縞GOSHIMA絨毯“

縞柄のGOSHIMA絨毯を小さいサイズを中心に沢山注文をいれる。

出来上がる数か月後にモロッコに見に行こう。

 

続く

最初から読む→第1章

GOSHIMA carpts web site
(click!!↓)

モロッコ絨毯紀行 第5章

(この記事は、GOSHIMAを創った男・今井正人が綴るプロジェクトアーカイブ記事です)

*

そこらさらにオフロード。

相当迂回して一時間。
やっと辿り着いたプロジェクトの村。

家を出てからここまでの道のり何十時間かかったかは記憶を遡りたくもない。

とにかく待ち望んだ目的地に着く。

続きを読む モロッコ絨毯紀行 第5章